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月島再発見学

志村 秀明 著

ISBN978-4-901964-26-5
四六判 240ページ
本体価格1800円(税別)

月島再発見学 − まちづくり視点で楽しむ歴史と未来

都心の現代的な街並みと昔ながらの生活景が混在する、東京月島・佃。
その歴史・文化・社会など、まちの履歴を詳しく読み解き、
現在の魅力を再確認しつつ将来について考えることで、
まちづくりのあり方に必要な視点を提示します。

・・・というのは公式概要なので少々堅苦しいですが、建築学教授の本なのでとりあえず。
実は、月島への愛が溢れた本なのです・・・。
徳川家康や石川氏と漁師の関係、街並の背景、明治の国家戦略が清澄通りに及ぼした影響、
果ては長屋のリノベーション工事の詳細まで。
歴史資料的絵図も盛りだくさんで、佃・月島ファンには「たまらない」一冊です。


■ 目次 
第1章 佃・月島から考える
ケーススタディとしての佃・月島/まちづくりに大切な、市民の参加/まちを見つめる/発見的調査方法/ やる気・前向きな姿勢/本書の流れと月島路地マップ

第2章 大川端リバーシティと「石川島」

 2.1 鎧に見る「石川島」の由来

リバーシティの石川島資料館/石川大隅守重次/石川八左衛門政次/石川島の歴史を活かす

 2.2 江戸幕府海軍基地と 霊岸島検潮所

江戸湊の機能/石川島誕生以前の江戸湊/ 江戸の埋め立て/ 石川氏の屋敷と石川島造船所/江戸湊の復活

 2.3 石川島灯台

灯台モニュメント/人足寄場/三井佃島倉庫/大手開発事業者と公的機関との連携

第3章 佃島から近代のまちへ

 3.1 佃島の位置

摂津国佃村一行の江戸移住/佃村漁師と徳川家康/摂津国佃村の現在/佃島と石川島の関係/佃島の造成/江戸の面影を伝える佃島

 3.2 佃島の街並みと人々の生活

佃島のレイアウト・設計/住吉神社の配置/島の微地形/江戸時代の敷地割りと路地、住宅/明治期以降の変化/歴史地区佃島

 3.3 近世と近代の交差路・新佃島

「半端」を生かしたコミュニティ・パーク/佃島への入口/看板建築のコンバージョン

 3.4 月島式コミュニティー・ガーデン

堤防沿いの利用/植木を育てる人々/コミュニティー・ガーデン島

第4章 近代に生まれた江戸のまち

 4.1 第一等道路 ・清澄通り

近代都市計画の誕生/月島・勝どきの埋め立てと街路計画/第一等第一類道路/清澄通りをもっと魅力的な道路へ

 4.2 六間道路と三間道路

近世と近代が入り交じる街割り/路地の形成/生活景/近代に生まれた江戸のまち

第5章 月島の庶民的都市生活

 5.1 路地と長屋

長屋の建設/長屋の配列と間取り/路地の生活文化/生活文化の継承

 5.2 現代に生きる長屋・月島式住宅

昔ながらの長屋/長屋の改修/月島式住宅への大改修/新しい価値

 5.3 西仲通り商店街ともんじゃストリート

商店街の形成/看板建築群と歴史的建物/商店街の個性/商店街組合とその運営/西仲通りまちかどミュージアム

第6章 月島を取り巻く運河と島

6.1 船から見る月島

朝潮運河と佃川/月島川と新月島川/ 河川・運河の景観

 6.2 周辺からの月島

越中島/晴海/豊洲/臨海地域の文脈と連携

第7章 これからの月島へ

まちづくりプロジェクト/まちづくりの提案を実現する方法/日本のまちづくりへ/再発見学

年表(月島の履歴)


■ 著者紹介&まえがき(抜粋)
志村 秀明(シムラ ヒデアキ)

芝浦工業大学工学部建築学科教授、博士(工学)。2006年度「日本建築学会奨励賞」受賞。月島路地ビールや月島路地マップを学生と共に制作し、月島のまちづくりを支援している。『まちづくりデザインゲーム』『まちづくりの方法』『生活景』など著書(共著)多数。1968年月島生まれ、月島在住。 志村研究室



 本書は、歴史ガイドや観光ガイドといった類のものではない。まちの歴史を知ることは大切であるが、履歴書がその人の過去を知るだけではなく、その人の現在の姿と将来像を推し量ろうとするものであるのと同様で、本書で、このまちの現在と将来について、まちづくりの視点から考えたいのだ。
 都心にありながら佃・月島には昔ながらの街並みがあり、一方、タワーマンションが林立する現代的な街並みもある。二階建て程度の木造建物と五十階建てといった鉄筋コンクリートタワーという正反対の建物が一つの地区に併存しているので、そのあまりの懸隔に戸惑うものの、近世・近代・現代と歩んできたこのまちの履歴が未だに残り、目前に実体で見ることができる。
 またこのまちには、佃煮やもんじゃ焼きといったローカル・フーズがあり、歴史・文化・社会を目だけでなく舌で味わったり鼻で感じたりすることもできる。更に、再開発が数多く進行しており、現在から将来へと大きく動いていることも実地に体感できる。まちを読み解き、その現在と未来について考えようとする本書にとって、格好の対象なのである。
 そして、佃・月島でのケーススタディにもとづき、広く日本のまちづくりについても述べていきたいと思っている。


志村秀明氏がJ:COMチャンネル「下町の風をパチリ!!−なぎら健壱のカメラ散歩−」   中央区月島編に出演いたします。3月16日〜31日、関東各地でOA。テーマは「消えゆく下町の面影を探して…」です。(2015年3月)

住吉神社社報にて紹介されました。(2014年)


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