株式会社アニカ


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あるばむ 人には尽きない話がある

文 楠井洋子・絵 南川博

ISBN978-4-901964-02-9
B5判 40ページ
本体価格1600円(税別)

あるばむ − 人には尽きない話がある

究極の高齢者向け絵本

紙芝居、小学校、初月給、初恋、空襲、闇市
力道山、結婚、東京オリンピック・・・
人生の感動シーンを切り取りました。
この本を開くと、どなたも楽しそうに昔の話をされます。
過去を振り返ることで今の自分に誇りを持つ、
回想法のツールとしてもオススメです。

■ 著者紹介

楠井 洋子 くすい ようこ
 1964年愛知県生まれ。
 日本大学理工学部建築学科中退。
 93年まで豪州に滞在し、世界の中での
 日本という国について熟考する機会を得る。


南川 博 みなみかわ ひろし
 1944年大阪生まれ。武蔵野美術大学卒業。
 虫プロダクションでTVアニメーションの演出。
 69年から70年にかけてニューヨーク滞在。
 帰国後、企画制作会社に勤める。
 82年から、現代美術の個展を毎年継続中。

■ 編集ノート

高齢者向けの本はなぜ少ないのか、不思議に思って周りに聞くと、「老人は本なんて読まないでしょう」という答が一様に返ってくる。でも、そうかなあと思う。(全部読む

制作協力:社会科の写真
戦時中の写真を使わせていただきました。


回想法の第一人者である慶成会老年学研究所所長・黒川由紀子先生が、推薦文を書いてくださいました。「若さと効率ばかりが優先される価値観をここらへんで見直し、年を丁寧に重ねることの奥深さや喜びを分かち合えたらとおもいます。」

ちょっと立ち読み・・・

出版ニュース 2003年8月号で紹介されました。
通販生活 2003冬号の「読者のおすすめ本」で紹介されました。
全国老人クラブ連合会の機関誌 2004年1月号で紹介されました。
リタイアメントビジネスジャーナルの 2004年第20号で紹介されました。
この本読んで!の 2004年冬号で紹介されました。
熟年世代のためのにゅうすぺいぱあ ろーずの 2004年12月号で紹介されました。

■ 読者の感想
おばあちゃん達は話がくどくてイヤだなっとか 思っていました。でも・・・ (全部読む

今まで過ごしきた日々を語るきっかけになるものがあれば、会話は弾みます。(全部読む

私の母(72歳です)に「あるばむ」見せた時の様子です。
続き

比較的若い方の書評です。ぜひご覧ください。(bk1



■ 企画意図
以前は、一人暮しの祖母の家に年2回ほど顔を出してた。行くたびに、非活動的になっていくのがわかった。普通の主婦と変わらなかったのが、掃除が大変なのか手抜きが感じられるようになった。次に、そこで一日中過ごしているかのように、コタツの周りにほとんどの物が集まり出した。読書か写経のようなことをしていたのが、ずっとテレビを見ているようになった。老人ホームに入ることになった頃には、その画面を見るともなしにぼんやりしていた。一日中だ。

仕事で高齢者と接する機会が多いけど、毎日楽しく暮している人とそうでない人の差は歴然だ。病気などの理由は別として、やはり楽しく暮している人の方が、ずっと呆けないで元気でいる気がする。

あるとき、読書が好きな高齢者の家に図書館ボランティアが通っている話を読んだ。本を読みたくとも、書店に行ったり重い本を持ち帰ったりするのが辛いらしい。それに、老眼が進んで読みづらいので、本は好きだったが最近は遠のいているという人が多いという。

調べてみると、読書は園芸・庭いじりに続き、高齢者の趣味の第二位に入っている。



昔は、趣味といえばあまり考えずに読書という人が多かったかもしれない。けど、私も読書が大好きだし、いろいろな理由で本が読めなかったら悲しい。それができなくて呆けっとテレビの画面に向かっていた祖母のことも思い出される。

それにしても、なぜ高齢者向けの本は少ないのだろう? かくしゃくとしてどんどん新刊を読む人は別として、そうでない高齢者も多いはずなのに。大活字本は、既刊本の刷り直しが多いようだし、ボランティアが薦める本は児童向け絵本が多い。そうでなければリハビリ教材だ。

なぜ少ないのか周りに聞くと「老人は本なんて読まないでしょう」という答が一様に返ってくる。そうかなあと思う。

それに、いろんな業界が高齢社会だと騒いで新規事業を検討しているときに、出版だけはそっぽを向いている気がする。若者向けのコミックスが返本の山とよく嘆いているけど、高齢者という読みたがっている読者のことは、無視し続けている。若者より人口も多いはずなのに。老人向けと言われているものの多くは、実は老人向け産業に携わる人向けだ。


よし、私が作ろう。

イライラ感なしに読める字の大きさで、大人でも…という児童書ではなく、始めから高齢者向けの本。どんな内容にしようかと考えたときに、すぐに浮かんだのが、昔の話をするときのお年寄りの生き生きした顔だった。人生を振りかえる本にしようと思った。私が調べた昭和史や懐かし物集めでなく、読む人自身がその人生の中のドラマを思い出すときの、入り口になる本。

絵本にして、じっくり楽しめるものにしよう。そして、一人でページを繰りながら思い出に浸る。あるいは、複数の人と本を挟んで「そうだったねえ」と会話が弾む。そこから過去の記憶がどんどん出てくるに違いない。刺激がない生活が一番悪いのだと、専門家も言っている。

一人で勝手に「この本は高齢者にとって素晴らしい本になる」と盛り上がっていたら、「回想法」という心理療法があることがわかった。昔を思い出すことによって今の自分に誇りを持つというセラピーがきちんと研究されていた。


療法となれば、間違いを起こさずにそれに則ったものにしたい。スウェーデンでは、読みやすい本という観念も発達しているという。それに、読む人の人生の中にある感動を引き出すような絵でなければならない。こちらの理念や思想や感動を押し付けるものではいけない。様々な専門家の意見を聞くと同時に、著者と綿密な打ち合わせを繰り返した。

テレビを否定するわけではないけど、番組を観るのでなく画面を見ているお年寄りのひとりひとりに、この本を届けたい。

祖母に出来上がった本を届けに行ったら、あっという間に痴呆が進んでいた。私のことも、娘である母のことも分らなかった。けれども昔のことは覚えていて、本を見ながら「あんた、あの頃は○○だったのよ。それであたしはねえ」と、誰だか分らない私に向かってとめどないお喋りが始まった。そのときだけは、楽しそうだった。私のことを思い出してくれないのは悲しかったが、祖母が喜んでくれれば、それでいいのだ。そして、私の祖母以外のおじいさん、おばあさんにも喜んでもらえれば・・・。

■ 言葉のキャッチボール
主人と子供(4才)主人の母と4人家族です。田舎暮らしで 楽しんでいます。スープの冷めない距離に実母も住んでいます。

おばあちゃん達は話がくどくてイヤだなっとか 思っていました。でも 心の隅で 自分も何時か辿る道っとも 思っていました。

あるばむ と出合って おばあちゃん達の 思いでの引き出しも 開けてあげられたらなって思えました。

我が家では 最近 ある先生との出会いで キャッチボールが合い言葉です。子供 主人 おばあちゃん みんなで会話のキャッチボールです。

今まではドッチボールが大半でした。 今度は あるばむを手にみんなで 思いでの引き出しを開けて見たいとおもいます。ありがとうございました。

■ 語り合うきっかけ
経験や思い出を語るということは、年齢に関係なく若者でもお年寄りでも、楽しい事だと思います。今までの過ごしてきた日々を語るきっかけになるものがあれば、会話は弾みます。

この絵本「あるばむ」は一人で読むのではなくいろいろな人と「一緒に」読んで見たい、と思う本だと思います。子供が小さかった頃は親が子供に絵本を読んで聞かせました。今度は我々の親世代の人達と一緒に読み、そして話してもらう。こんな事ができる素敵な本だと思いました。

お盆やお正月に実家に帰るとき、この「あるばむ」を持って帰ったらまた違う話が、きっと生まれることと思います。


絵本の中の世界は 私にとっては世代が少し違うので残念ながら自分を振り返る事はできませんでした。

可能かどうかわかりませんが世代別の「あるばむ」が出版されたら、それぞれの年代の人達がうれしい、とも思いました。どうですか?

これから色んなところへ「あるばむ」持って話にいくつもりです。

■ あらー、懐かしい。
私の母(72歳です)に「あるばむ」見せた時の様子です。


きゅうりは失敬しなかったけど
咲いているお花をよく摘んできちゃったわ。
こんなだったわ、そうそう道はこんな、このとおりよ。

部屋の電燈、昔はこういうのよね、
笠に埃がたまると暗くなっちゃうから
拭きなさいって言いつけられたわ。

お正月は順番で近くの家にこんな風に
みんなで集まってトランプしたり、
そうそう、お母さんは夜は必ずこうやって
繕い物をしていたわよね。
あらこの足のついている茶ダンスはこの頃にしては
ずいぶんモダンな感じよね。
紙芝居!お母さんが不衛生だからってお金くれなくて
後ろの方で見ていたわ。
水飴なめながら見たくてねぇ・・
いいところで話が終わって、この続きはまた今度、
「おじさん、今度いつ来るの?」
「そうだなぁーあさってかな・・・」
毎日は来なかったわ・・

プロレスね、テレビはよそに見に行ったのよ、
オリンピックは何だか記憶がないのよ、
あの年入院していたでしょ、どうだったか覚えていないのよ。

小さい子、今の子供達にもみせて説明したいわ。
こんなふうだったなんて信じられないでしょうねぇ。
今はものが豊富で・・・


実況中継でした。この本を見てまだまだ話は続くことでしょう。この本をプレゼントすることになりました。


■ ちょっと立ち読み


いつもいいところで終わって
「この続きはまた明日」

お金がないときは
後ろのほうで
そっと見たよ


卒業したら
家の田んぼを
手伝うことになっとった

おらあ
あまり勉強
できなかったけど

姉ちゃんは
運針競技会で
一等をとったんな


力道山の放送日
自分も
強くなった気がして
銭湯で熱狂
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